アメリカに滞在中はテレビドラマを見て楽しんでいると思っていました。
日本に戻ってとりあえず結果が楽しみでした。
埼玉から横浜に引っ越しも終わり、仕事も見つかり、また英語のドラマでも楽しもうかなという気分になり始めました。
ある日、「刑事コロンボ」を最後まで見終わったとき、犯人の動機が分かりませんでした。
妻が別の部屋で吹き替えを見ていましたので動機がなんだったと聞きました。
教えてくれました。結局、内容は理解できていませんでした。刑事コロンボは今でもauひかりTVでよく放送していますがそんなに早い英語ではありません。
結局、肝心のところがわかりません。そこの部分は多分、ナチュラルな英語、もしくはぼそぼそと話しをしていたのでしょう。
アメリカで1000時間以上、テレビドラマのリスニングを達成したと思っていても、わからないところはわからないままで見ていたということです。
それに、理解はしていないが、ホストファミリーとみていたために最後までドラマを見ることができたのでしょう。
日本に帰ってくるとわからないのが勝ってアメリカのドラマなど最後まで見ることができませんでした。
結局、一年間の滞在は何だったのでしょう。勿論、全然効果がなかったというつもりはありません。
でも、仮にリスニングの力が4割から6割に上がったとしても聞き取れる分が伸びただけです。
わからない部分というのは速い英語の部分だけではありません。そんなに速く話していないのに聴き取れない時もあります。
本当に強い挫折感を味わいました。ただ現地で免許証を取得していたので、挫折感はさて置いて,時々アメリカ旅行なんかは楽しんでいました。
あるとき、日本のテレビ番組をのんびり見ていたら英語の授業をやっていました。
その中で、yearとearの発音の違いを説明していました。驚きましたね。
こんなことを考えたこともありませんでした。確かにスペルが違うので発音は違ってあたりまえですよね。
違いが判らないということはスピーキングもできていなかったのでしょう。
アメリカ滞在中一年間で何回「わたくしは何歳です。」といったことでしょうか。多分、100回は超えていたでしょう。
私はそのたびごとに例えば30耳、30耳と言ってたわけです。
えー、誰も訂正してくれなかったのだ。
ユーチューブの動画の中に、あいうえおフォニックスの(travelとtroubleの発音)というのがあります。
英語は全体の内容で理解しているのでだからちょっとくらい音を間違えても平気だよと教えています。
これは確かにそうかもしれません。30耳と言ったとしても誰もそれが30個の耳とは判断しないでしょう。30歳と思うはずです。でもそれを訂正しなければその人は永遠に30耳と話します。
発音が悪くても正確に聴きとれているということはあると思います。でも発音が悪い人はきちんと聴き取れていない可能性が高いです。わたくしのように。
アメリカでは発音の訂正がないということになると、日本での発音が最終発音だということです。訂正されなければリスニングに意識が向きません。それがリスニングが伸びなかった原因の一つでしょう。
ただ会話学校は6クラスあり、初級のクラスでは発音をしっかりやったかもしれません。
ただわたくしは知識があったものですから最初は4/6、2週間で5/6に行きました。初級は1/6、上級は6/6です。
それでは絶対に英語の発音を訂正されないのかというと、笑われたり訂正されたりするコミュニティがあります。
学生になることです。私が使っている 電子辞書、Ex-word(XD-A9800)(カシオ)の中に その記載があります。
「英語の発音がよくなる本」(中経出版 Ichiro Tatsumi)の中の子音wのパートに
学生時代、私が”wool”(羊毛、毛糸)と言うたびにアメリカ人の友人たちに笑われ、訂正されたものでした。
という内容があります。
そうなんです。学生になるとあなたの英語の発音に反応してくれて笑われる代わりに訂正もしてくれるのです。
ただはっきり言って学生になるということは大変です。本当の遠慮のないスピードの英語だけでなく、さらにいろいろな科目を学ぶということはかなり高いハードルです。続く