留学よりリスニングが伸びるということで書いてきましたがそれでは留学は必要ないかというとそうではありません。
留学は大変楽しい経験です。留学は3か月単位ですが、ほとんどの学生は3か月で終了します。
3か月では当然うまくはなりませんが、3か月もあればほとんどの人は普通に生活できるようになります。
中にはその間に免許証の取得をする学生もいました。今はどうかわかりませんがアメリカは免許の取得が本当に簡単でした。
ペーパーテストに合格すればもう仮免で車の運転も条件を満たせばオーケーです。
クラスで隣の席にスイス人、イタリア人、ドイツ人、フランス人が座っているという環境はなかなか経験できません。
私が滞在したのはカリフォルニアで、時期的に曇りの日が多くてがっかりでしたが、晴れるようになったときは本当に最高の気分でした。
会話学校の生活は、学生に対してそんなに厳しいこともないし、スーパーに買い物に出かけるということさえ、楽しい気持ちになりました。
ただ問題がないかというとやはりあります。ホームステイは問題が多かったような気がします。
ホストファミリーがダイエットしているときは食事はサラダしかださないとか、一つの部屋に複数の学生が寝泊まりするようなところもあったようです。
ただしょせん3か月なので日本人はえてして我慢することが多かったようですが、留学生の担当の人に聞いたところヨーロッパの学生はすぐ行動に出て、別のホームステイを探すか、個人でアパートを探したりしていたようです。
それでも問題を抱えながらも、短期留学は楽しい経験でした。
この留学は長期の旅行だと考えるといいです。会話学校で、英語はある程度、話せるようになりますが本当の聴き取りはできません。
ひとにぎりの学生はなるかもしれませんが本当ひとにぎりです。
ですから初めから、そういうものだと思っていればストレスもそんなに感じませんし、私も30年もたってやっと、ユーチューブというリスニングを伸ばす方法を見つけることができました。
どちらにしてもたった3か月では不可能ですからそれはそれとして3か月は楽しんだほうがいいでしょう。
会話学校の生活は楽しいものでした。はじめの数か月はサンタバーバラでもめったにない天候不順で毎日が曇りでした。
これにはがっかりしましたが、会話学校では週末、ユニバーサルスタジオに行ったりするアクティビティがあり、飽きさせないようなプログラムが組まれていました。
私が滞在したロバートさん夫婦はドイツ系アメリカ人の奥さんとアメリカ人の旦那さんの夫婦で、生活はしやすかったです。
ただ、英語をまじめにやろうと思っていましたのでなるべく話をしようと思い、ご主人のほうに話しかけていたら、「わたくしは話が得意でないので奥さんに話してください」といわれがっかりしたことを覚えています。
それとあるとき学校から帰ってきたとき、私が台所で手を洗っていたら、主人さんから「ここでは洗わないで2Fの洗面所を使いなさい」そうか。ここでは洗ってはいけないのだ。
ところが数日後、同じことをスイスの学生がした時これをスルーしていました。
この時、あれ、言ったほうがいいのかな、と思いましたがやめました。
やはり、若干の人種偏見はあるようでした。のちにそのへんの話をご主人さんとしていた時、日本人はまだましだ。ということをいわれたことを覚えています。白人ではないが許せる範囲ということのようでした。
アメリカのイメージでは人種差別を乗り越えたと単純に思っていましたので驚きでした。
それではなぜ、6か月いたかというと食事がおいしかったのです。それまでラザニアなど食べたことも聞いたこともなかったので感激しました。
今となっては英語のリスニングはアメリカではなかなか伸ばせないなと思えます。
YYYOKOOOさんの動画を観ればわかります。理解できるようになるまでどれくらい時間がかかっているか、もちろんただ時間をかけるだけでなく、自分の声を録音して、オリジナルと比べるという気の遠くなるような努力をしています。
私もそういう努力が必要だというのは彼女の動画をみる前から認識していましたが、行動には映せませんでした。今でも一日15分くらいです。
あれやこれや考えてみるとわたくしの程度の留学ではこのくらいが精いっぱいという事を最近は考えています。
失敗ではなかったのだな。無駄ではなかったとやっと思えます。留学時に彼女くらいの努力はできなかったでしょう。
最近思い出したのですが留学した時は日本語はなるべく使わないようにしようと言われたことです。これは多分、最初の英語の授業で言われた気がしますし、留学するときの前情報でも言われた気がします。
いわゆる日本語禁止というやつです。ウエンツさんが留学した時も、そういう風に心掛けたと、どこかのテレビ番組で見たような気がしましたし、6/6のクラスにいた時、それを実行している学生に会った覚えがあります。確か、京都出身の女子学生です。
話す機会があったのでなにかアドバイスをしたような気がしましたが覚えていません。
これは本当に素晴らしい心がけだと思います。ただ授業中も日本語を使ったりするのは論外ですが、きちんと勉強していれば授業を離れた時は話すのは問題ないと思います。
私はしょっちゅう日本語を話していました。だからリスニングがうまくならなかったのだろうという人がいると思いますが、これはまた別の問題です。
海外で生活をするという事は以外とストレスです。私の様に日常生活に不便がなくても英語を話すという事は自分に負荷がかかっています。
例えばボディビルをするとします。これを朝から晩まで毎日するという人はほとんどいないと思います。例外はいると思いますが。
一応、ジムに行って、運動をし、家に帰ったらとりあえず、他のことをすることでボディビルから離れます。
ただわたくしは学校でも英語、ホームステイをしている関係上、家でも英語です。
これは自分で意識してなくてもかなりストレスです。一つの期が終わると日本人がいなくなります。
だから授業期間中以外が問題です。急に近所から日本人がいなくなりかなり寂しくなります。
アメリカは冬休みが長く(12月の初めから、1月の3日くらいまで)。半年の会話学校を終えた後、急に孤独を感じるようになりました。
昼間は図書館で英語の小説を読んだりして時間を使いますが、クリスマスの時期になりますと学校から家までの間、町にクリスマスのイルミネーションが飾ってあったりして本当に孤独を感じます。
勿論、家に帰ればホストファミリーはいるのですが、暗い居間でテレビを一緒に見ていたりしたとき、こういういい方は大変失礼なのですが孤独の解消にはならないのです。
人が誰もいなくて孤独というのとは違います。そばにいるのに孤独なのです。
それでいやになりクリスマスは日本に戻りました。海外生活はかなりストレスフルです。
翌年になって大学の