18 留学中は日本語を話さないという生活。

今まで日本で英語を話すといってもほとんど機会がなかった私にとって急に英会話学校の生活はかなりストレスです。

これは会話学校で学んでいた生徒も、大学生活を送っていた学生も同様です。

最初から飛ばしていいはずがありません。特に3か月の短期留学ではもともとうまくなりませんから、本当に必要がないことです。

一年留学していたわたくしにはさらに必要がありません。大学の公開授業で習う事だけでもストレスですから日本語を話す機会というのはありがたかったです。

以前、書いたように3か月が単位ですからその期間が終わると日本人の学生は急にいなくなります。

すると急に精神が落ち着かなくなります。6か月の会話学校が終わるとUCSBのextension classというのに入りました。これは大学の学生とか、一般の社会人なども一緒になって勉強する授業でした。

私たちのクラスは日本人が5人で4人が女性でした。このクラスに入っている女性は当然レベルも高いし、彼氏がアメリカ人の方もいました。

やはり3か月が単位なのでこの3か月と3か月の間が問題でした。

その間は図書館に行ったりして時間をつぶしますがそれだけでは気持ちが落ち込みます。

この語学というのは気をつけないと鬱的になっていくのです。日本語を話せる環境があればいいのですが、ない時は英語を話すのでもコツがあります。

今となってはなんという集まりかよく覚えていないのですが、各国から英語を学びに来た学生たちが集まって話をするサークルのようなものがありました。

ほとんどの学生はアジアの学生達ですがこういう言い方をするのは問題ありと思いますが、ネイティブの方と話すより精神が落ち着くのです。

あるとき、こういうことがありました。多分、スリランカの女性だと思いますがたまたま彼女と話を始めました。

彼女は夫婦でこの回に来ていました。私は二人で話をしていて大丈夫ですか、と彼女に尋ねると彼女は構わないと言ってくれたので多分、20分くらい話したと思います。

次(多分、翌週)に行くと彼女は来ていませんでした。夫の方は来ていたのです。あれ、どういうこと。彼女になにか悪いことをしたような気がしました。

それから覚えているのは中国の二人の女子学生です。こういうサークルは圧倒的に女性のほうが多いのです。

彼女たちはこどものころにアメリカに来ているのですが、英語はまだネイティブほどではありませんでした。

この二人の学生と話しているときに気が付きました。たとえ英語を話していても顔がアジアの人のほうが精神が安らぐのです。

そうなんです。やはり顔は大事です。たとえコミュニケーションが取れたとしても目の前の顔が日本人に近いということは本当に大事です。私の精神状態にかなり影響します。

ここまで書いてきてまた新たな考えがわきました。これは顔も一つの要素かもしれませんが、彼女たちは英語が第二外国語です。それで彼女たちと話すとき、しょせん自分と同じくらいなレベルなので心が落ち着いて対応できるという余裕がリラックスしてくる要因なのかわかりません。

 余談ですが、言語学の授業の時、「わからない人がいたら手をあげて」と先生が言いました。

私はこの授業がよくわからないので手をあげると私ひとりだけでした。すると先生は彼がわからないそうだから誰か教えてくれる人いますか、すると一人の女子学生が手をあげてくれました。

それで彼女はわたくしの勉強を見てくれることになったのですが、本当に驚きです。

そのころ36歳の日本人に、多分22歳くらいのアメリカの女子学生が教えてくれるのです。なかなかできないことですよね。

ただ、日本人4人のうち二人は一緒に習いたいと言ってきたので3人で習うことにしました。

やはり言語学などという授業は難しいのでかみ砕いて教えてもらってありがたかったです。

教えてもらった割には名前も忘れているし、たぶん写真も撮ってないと思いますが,今彼女はどうしているのかな。

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