2010年にスペイン語学科に受かりました。もうこのころまでには、だいぶ受験に落ちていまして、妻からは英語学科だけではなく、ほかの学科も受けてみたらと言われていました。
特に好きな学科は思い当たらなかったので同じ外国語学科のスペイン語を選んでみました。これはカリフォルニアに留学中、ホームステイ先から大学の会話学校に通う時、バスの運転手がスペイン語を話していることに驚いたことが理由です。
勿論普段、彼は英語を話していますが、ある時、メキシコ人らしき人がバスに乗ろうとして運転手に話しかけたところ、流暢なスペイン語で返事をしたのにかっこいいなと思いました。
それでほかの学科ではなく同じ語学を選んだのでした。それとスペイン語は日本人にとってとっつきやすいという事を父親から聞いた覚えがあることも理由でした。
午後の国語の試験を終わったときはこれは通ったなと思いました。
案の定通っていました。やはり行きたい大学に合格したという事はかなりうれしかったです。高校時代にはその存在を知ることもなく、推薦のチャンスを逃してから約40年近くたっていました。
大学を卒業したらアメリカの大学院にも行けるかもしれないという夢のようなことを考えたりしました。
ただ喜びは入学式まででした。入学式(これははっきり覚えていないのですが校内では行われていません。)のあと大学の校舎に戻って先生方の紹介がありました。
そのとき教授の方から今でも忘れられない一言がありました。
鬼のイスパ、地獄のロシアという言葉でした。勿論、その時はこれがどういう意味か具体的にはわかりませんでしたが、私はそのときこう思いました。
失敗した。なんで赤本にはその記載がなかったのかな。
もう上記の言葉だけで自分の未来が読めました。なぜならこれには私の受験勉強の姿勢の問題がありました。
普通の高校生の受験者と違ってただ受験勉強を楽しむという事を心がけていました。別の言い方をすれば真剣さに欠けていました。違うな、真剣さはありましたが徹底的に一日中勉強するという姿勢ではありませんでした。
まず、何かを暗記するというようなことは特に意識しませんでした。上智の英語はちょうどよいくらいの難易度で、特に、何かを覚えていくということはありませんでした。英語の読解はToeicの読解よりは難しい(その頃の話。)のですが時々タイムを読んだりすることをしていたわたくしには楽しいくらいでした。
国語は漢文、古文、現代文ですが少なくても週刊誌のタイムを読むよりは簡単なはずだと思い、想像力で何とかなると思っていました。
問題は暗記の多い日本史ですが、代々木にある予備校で勉強しているとき、そこの東大生の女性スタッフにどんな参考書がいいか尋ねたら、日本史100題というのを教えてもらいました。ほかにも紹介されましたが(詳説日本史ノート)購入はしましたがいろいろ中途半端に手を出すより一つを徹底的にやったほうがいいだろうと思い、日本史100題を主にやりました。
それと国語は大学入試センター試験の過去問題集が主なものでした。
国語関係
1、大学入試試験過去問題集 駿台予備校編
日本史関係
2,詳説日本史ノート 山川出版社
3,実力をつける日本史100題 Z会出版編集部編
総合
4,大学入試シリーズ 上智大学 教学社
5,詳説日本史図録 山川出版社
5は後になってから日本史が難しくなったなという事を感じていた時、入試の際、受験生が開いていた本を横目でみて本屋で探して購入したものです。
こんな感じだったので鬼のイスパという言葉にがっかりしました。
勿論、大学は遊びに来ているのではないのですがその言葉に象徴される暗記に明け暮れるというのはわたくしのスタイルではありません。
赤本に少しでもそのことが書かれていれば勿論即、イスパを選びませんでした。アメリカの大学院に行くためには大学を卒業することが大事ですから、とりあえず安全に行きたかったのです。
これが私の失敗の始まりでした。