やはりイスパは大変でした。私の受験勉強の方法のため、大変なことに対する準備ができていませんでしたし、残念なことにそこまで学科に思い入れがなかったためにすぐに挫折し始めました。
10年もたってしまったら、細かいことがわからなくなっていました。日記も読んだけれども具体的にどういう風に大変かは正確なことがわかりませんでした。
一番大変だったのは週に2,3回あるスペイン語の授業の前にある小テストです。多分10問 20問かな、これも今は、はっきりしません。
教授がランダムに読み上げていく単語を学生達が筆記していき、その中から次の授業の前に問題をだすという形式ですが、全然聞いたことのないスペイン語の単語を読み上げられても検討がつきません。
私の様にToeicが915点といってもRとLの発音が怪しい人間にとっては本当に大変でした。これが英語なら経験上、RかLをなんとなく判断できますがスペイン語ではそれができませんでした。
多分、一回当たり60から70位の聞いたこともない単語を読み上げていたような気がします。そこから正しい単語を辞書を使ったりして探していくわけです。勿論、クラスにはもうすでにスペイン語ができる学生もいたのですがそういう人と知り合いの場合はそのプロセス、どの単語を探すかという事を省くことができるのですがそれでも週に多分、100以上の単語を覚えなければいけないわけです。
もともと性格的に完璧主義の部分がありましたので正確に暗記しようとすると本当に時間がかかりました。
一回当たり60の単語をだいたい暗記してもやはり4個か5個の間違いが出てきました。
もう、これでまあいいやと思えたらよかったのですが、やはりそれを60全部を覚えようとするとかなり大変です。昼の授業を受けるだけでも大変なのに疲れた頭ではなかなか覚えられませんでした。
さらに、もう一回、もう一回とやっていくうちに先ほど覚えていた単語を今度は間違えて結局、完全にはいきません。
こういう余計な努力をしていくうちに疲れがたまってきていました。
この小テストは単位に関係あるのですが、0点だったとしてもとりあえず、問題ありません。これだけでは単位を落とすという事はありません。出席とこの小テストと期末のテストの総合的な判断で単位が決まります。
ただ噂によると地獄のロシアはこの小テストでも合格ラインを越えなければもう単位をとれないという本当に地獄のようでしたが。
ただ、最初は教室の前に座って授業についていこうとしました。(こういう時、クラスの前列に座っているのはできる学生がそこを占めます。)これは後で知りました。その結果、テストの採点をするとき周りは満点の学生が多かったようです。これがまたよくありませんでした。私もこの学生たちに負けることがないように必要以上に頑張らなければならなかったのです。
さらに英語でも、きつさが加わりました。イスパではさらに第二外国語を選ばなければいけませんでした。私は当然の様に英語を選び余計なことに力を注ぐことがないようにしたのです。
英語ではクラス分けのためにテストがあったのですが私は頑張って英語の問題を解いたために英語上級2に入ることができました。
これがさらに悩みの種になりました。ただ、こういうことを最初から知っている学生がいました。そういう学生は英語の試験はそこそこにして楽なクラスを選ぶことができました。
楽なクラスは聞いた話によりますと課題もないし授業ものんびりした楽しいクラスのようでした。
英語上級2は当たり前ですが、真剣な授業と課題で、ただでさえ大変なイスパに困難を加えてくれました。
イスパが大変なうえに英語も大変なのは本当に私にとっては地獄でした。
勿論、知らない学生もいました。鬼のイスパという事を知らない学生もいたようです。
ただ上智大学の学生は本当に優秀です。そういうことを知らなくてもこなしていけるのです。大したものです。